ルーメン研究会について
 ルーメン研究会(Japanese Society for Rumen Metabolism and Physiology :JSRMP )は1990年11月1日に発足した。それまで、少人数のルーメンに関する研究グループがあり、東京やその他の場所において、1973年頃から定期的な会合がもたれていた。そのグループの会合は1990年3月27日に最後となったが、そのときまでに、31回会合を行い73の報告を行っていた。1985年には、そのグループが主体となって「ルーメンの世界-微生物生態と代謝機能-」神立誠、須藤恒二監修、農文協を出版した。また、1989年に仙台で開催された第7回反すう動物生理学国際シンポジウム(ISRP)のサテライトシンポジウムを箱根で主催し、その時の学会講演集として、「The Rumen Ecosystem -The Microbial Metabolism and Its Regulation」(英文)を学会出版センターより1990年に出版した。
 日本のルーメン研究は北海道大学の広瀬教授、東北大学の梅津教授、植村教授、東京大学の神立教授、京都大学の上坂教授らによって第二次世界大戦後に始まった。彼らの多くの教え子たちのうちの何名かが研究を続け、1973年から始まった会合を計画し、ルーメン研究会の発足につながった。初代の会長は神立教授、副会長は須藤教授(1990-1992)、2代目の会長は星野教授、副会長は湊教授(1993-1996)であった。現在は100名を超える会員より研究会が支えられている。
 本研究会の目的は、反すう動物、ルーメン微生物、あるいは反すう家畜生産において、栄養学、生理学、生化学、分子生物学、微生物生態学、あるいは共生や進化の見地から、多種多様なルーメン微生物の機能に興味をもつ研究者の基礎的あるいは応用的な学術研究の発展に寄与することである。

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